親との関係

親から虐待を受けたあなたへ

小さいころから、親の機嫌が悪いと殴られた。
風邪をひいて、熱を出すと「熱なんか出すな」と叩かれた。
年下のきょうだいの世話をさせられて、目を離したときに怪我をして「なにやってるんだ」と髪を引っ張られた。
笑ったり、泣いたりすると「うるさい」と蹴られた。
親の気に食わないことをして外に立たされたが、しばらくして「早く家事をしろ」と叱られた。
身体のあざを隠して学校に行っていた。

「バカ」「ブス」「あんたは何もできない」と否定された。
学校でいじめられても「あんたが嫌なことしたんでしょ」と取り合ってもらえなかった。
辛いことがあって隠れて泣いていると「なにメソメソして」と馬鹿にされた。
テストでいい点だったことを伝えても「そんなことで喜ぶな」と否定された。
きょうだいと比べられ、いつも貶されていた。
「あんたなんか生まなきゃよかった」と言われた。

体調が悪くても、熱があっても学校を休ませてもらえなかった。
叱られた日は、食事をもらえなかった。
学校から帰ると、家事をさせられ、友達と遊べなかった。
学校で必要なものを揃えてもらえず、先生に叱られていた。
服や体操着、ランチマットを洗濯してもらえず、汚れたまま使っていた。
生理の時の対応を親から教わらなかった。

性的な被害にあったが、親に相談できなかった。
相談しても「そんなことあるわけない」「あんたが誘ったんでしょ」と言われた。

これらは、すべて「虐待」です。
小さいころから虐待にさらされてきたあなたは、「普通の家庭」を知らずに大人になりました。
中学生か高校生のときに、友達の話を聞いて、自分の家はおかしいと気づいたかもしれません。
虐待を受けて大人になった方は、安心を知りません。
そもそも「安心」を知らないので、「自分が安心を知らない」ことも知りません。
でも、緊張、不安、我慢が大きいので、長い間生きづらさを抱えてきました。

「周りの人と自分とは、何かが違うようだ」
そう思っても、その原因がわからない。
たくさん本を読んで、その時はわかったような気がしたが、また戻ってしまう。

我慢強いあなたは、これまで人を頼りませんでした。
わかってほしい気持ちと、それを抑える気持ちがあって、ずっと一人で不安を抱えてきました。
カウンセリングや相談するという選択肢はなかったかもしれません。
過去のことを話しても仕方ないと思うかもしれません。

過去を振り返り、正しい理解ができると、過去は変わりませんが、今は変わります。
そのためには、自分の生きづらさがどこからくるのか、より正確に見ていく必要があります。
大丈夫です。私も一緒にみていきますからね。
話して、どう思われるかを気になさらなくて大丈夫です。
最初はみんな同じように緊張していらっしゃいます。
それでも、回を重ねるうちに、だんだんと楽になっていきます。

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